昔ながらの食堂といった風情
ひめのやしょくどう
【閉店】姫の家食堂

photo

SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間11:15~14:00(火~日)
定休日月曜
席数カウンター5 テーブル20 座敷10
駐車場あり(店の横、手前の団地の駐車場を利用可)
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚06'49.5''
E138゚52'27.4''
地図を見る
最寄駅大岡駅(JR御殿場線)
取材日2019/01/12その他の情報...

メニュー

タンメン
500円
にんにくラーメン
600円
ピリカララーメン
600円
五目ラーメン
600円
more...

新春を迎え、20歳(はたち)になった成人の皆さま、おめでとうございます。成人式、昔出席したなぁ。まぁ30年以上前の話ですが…。管理人です。

そんな訳で成人の日を含む3連休。毎年、東京に泊まりでラーメンツアーを行ってきたが、今年は宿を取っていない。
というか取るのを忘れました…。取材先を考えていると母親から突然の用事の依頼…。
私も何度かお願いした事があるのだが、機械式腕時計のオーバーホールをしてくれる時計屋が沼津市原の方にある。(ローカルでスマン)
先日、母親の時計が調子悪いと聞いて、その店の話をしていたのだが、「休みだったら頼んできて」との指令だった。
まぁ、腕時計は依頼して置いてくるだけなのでその後、取材に行きますか。という話訳で自宅を出発した。

20分後。
原での所用を済ませ、更に西に向かうか、引き返すかを考えた。天気は雨模様だし気分的にも遠出したい気持ちが沸かない。

『戻るか…』

来た道を戻り始めた訳だが取材先は何となく決めていた。
その店は沼津市大岡にある食堂。食べログの私のフォロアーさんがいった口コミを見てその店の存在を知った。
「こんな場所にこんな店があっただろうか?」とその外観自体を私は見た覚えがない。そう考えると50年以上静岡県東部に住んでいてもまだまだ知らない場所ってあるんだなぁと思い知らされた次第である。
その店が私を惹きつけた要因はその「未開の地」という部分以外にもある。メニューを見るとラーメンがある事は勿論のこと、その値段の安さだ。
ラーメンが400円って流石の食堂価格。昔、取材した「やぎわ食堂」には敵わないものの、一般的なラーメンの価格からすれば充分安い。

10分後。
店の近所に到着したがどうも店が見つからない。ナビを見直してもその場所に店らしき姿はなく、マンションと思しき建物があるばかりだ。
仕方なくスマホを取り出してマップを見てみると、通りが一本違う。

『でも、この通りにこんな店あったか?』

そんな事を思いながらマンションの駐車場に繋がる道を眺めると遠くに看板が見えた。
でも、このマンションを通り抜けるのは憚られたのでグルっと回り込む形で車を走らせた。

『この角を曲がるのか』

過去に曲がった記憶のない角を曲がると店はあった。前述のマンションと比較するとその取り残された感のある佇まいが歴史の積み重ねを感じさせる。駐車場の有無に関して食べログには掲載がなかったが、前述のフォロアーさんの口コミの中に店の横か近接している団地の駐車場が使えるとの記載があったので団地の駐車場に入庫後。店へと向かった。
店内に入ると土方の方だろうか、防寒機能の備わった作業服を来た屈強な男達が食事中。または近所のおじ様達は脇にビールを携え、雑誌を読みながらゆったりと食事中。女性がカフェでくつろぐかのような雰囲気を男性に置き換えるとこんな感じなんだろうと勝手な妄想を展開した。
厨房に面したカウンター席もあるのだが、今回はメニューをシッカリと撮影したかったのでカウンター席から距離を置いたテーブル席に陣取った。ちなみにメニューはカウンター席の直上に位置している。
前述の400円のラーメンも気になったが今回は少しだけ豪勢にいきたい。
厨房内には70過ぎと思しき男性と女性が調理をしている。オーダーをどのタイミングでしたらいいのか、勝手が判らないが、まぁ食べ始めていない客もいるので、その配膳のタイミングで告げても良いのかな?とコチラもゆっくりとメニューを観察。

数分後。
配膳にやってきた男性にオーダーを告げる。オーダーは口頭。タンメン、ぎょうざをオーダーした。
厨房観察は出来ないので店内を観察。食べログには営業時間や定休日に関する記述がないのだが、店内にはしっかりと掲示がある。アルコールもあるのだが夜の営業がないのは残念でならない。まぁ、電車で来て昼から酒を煽る手はあるのだが、ご近所ならともかく、態々ここまで来る気は正直ない。しかも、11時過ぎから14時までの3時間弱しか営業しないので慌ただしく飲む感じになるだろう。
店内の客の入りは6割程度。男性ばかりで肉体労働者か隠居生活者が多い印象。安くてボリュームがあるメニューばかりなので、特に肉体労働者には重宝する店であろう。

そして、タンメン、ぎょうざがやってきた。
私の配膳をしてくれたのは前述の男性より若い男性で老夫婦で営む店かと思いきや、2代目がいるのであろうか。
また、何故か小鉢が付属している。これはタンメンに付属しているのか、ぎょうざに付属しているのか、サービスなのか、よく判らない。
先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは鶏ガラを軸にした印象の清湯スープ。今回はタンメンなので具材からの炒め油の香りや豚バラ肉の香りがスープに深みと厚さを加えている。塩ベースではあるが胡椒の香りも感じる。
麺は細縮れ麺。かん水の量は若干多め。加水率は標準的な印象を持った。タンメンって平打ち麺を使用するのが一般的と考えているが、そもそもラーメン屋じゃないし、ラーメン自体のメニュー数も少ないのでタンメン用に麺を用意するとかありえないと個人的にも思う。
具は豚バラ肉、白菜、もやし、しめじ、ニラ。言わずもがないつもの味玉はメニューにない。これら具材は炒めた後にスープと共に煮込んだであろう、スープとの一体感が感じられる。この具材が意外と多くて、麺と具の比率がおかしい(笑)印象としては麺と具材で4対6といった感じがする。食べ応え充分である。
ぎょうざの方は6ケで300円というハイコストパフォーマンス。しかも、後から画像を見て気付いたが何故か7ケ入りになっている。餡は肉が多めで肉々しく、肉団子を思わせる弾性がある。タレは事前に用意されており、自前の調整は出来ない仕様だ。
安いとつい調子に乗って食べすぎるといういつものパターンであるが、タンメンが500円、餃子が300円で合計800円でお腹いっぱいである。
大手の外食産業が台頭する時代であっても、こういう食堂の需要がシッカリと残っているのを感じる事が出来た取材である。
殺伐とした店内ではあるが、厨房まで食器を下げる男も居たりと店と客の距離が近いのも食堂の魅力ではないかと感じた。

ページトップに戻る